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カナダ国AB州でソーシャルワーカーしてます。 生活の一こま、カナダのニュースなど、 徒然に書き綴ってます。メールはこちら wasabisyouu@gmail.com
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まだまだ新米ですから、ソーシャルワーカーという商売をしてて、

時々、


『あー、このクライントへの、

手助けをもう一度やり直せたら。。。』



と時々思うことがあります。



最近、Case closedされたファイルの家族。


シングルマザーに子供が二人(三歳と生まれて6ヶ月)


去年の六月頃からこの家族に関わってきました。。


実はこのお母さん、20歳ですが dyslexia(難読症)+ ADHD(注意欠陥障害) と、学生の頃に診断されたそうです。



難読症は、単語をひっくり返してよんだりする障害です。


このお母さんの読解力は小学校1、2年生並み。文字を書くのも1年生並み。



ですから、子供には絵本も読んであげることも出来ません。




生活保護の申請書などは、すべて誰かに書いてもらっていたそうです。


彼女の母親は3年前に糖尿病でなくなったそうです。

彼女が子供の時にも、Children's Services に関わっていました。




小さい時から、『馬鹿だ』と言われ続け、自尊心はまったく無し。

初めて会う人にも、字が読めないということがばれるのが嫌で、

まったく心を開かない。だから友達もいない。知り合いも周りにはいない。



孤独に一人で子供二人を育てている状態。


このお母さんと、なんとかよい関係を作れて、子供のDay Careを一緒に探したり、

家庭内のstructure と routineを作ったりしましたが、


3週間、日本へ帰っている間に、そのお母さんは心を閉ざしてしまいました。


電話したり、うちに足を運んだりしましたが、居留守を使われたり。





いつも子供の用のテレビを見てますが、

絵本も読んであげられないんですよ。。。



電話がかかって来ても、電話番号すらメモとれないんですよ。

すべて記憶に頼っている彼女。



子供の学校が始まっても

学校から配られてくる案内も読めないんですよ。

先生から子供へのコメントも読めないんですよ。


宿題を手伝うことも出来ないんですよ。。




誰かがサポートしてあげないと、彼女とその子供らの将来はどうなるのでしょう。



彼女が、心を開いていて協力的だった頃に戻って、もう一度やり直せたら。。。

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数週間前、母親が小さい子供を洗濯機に入れるなどして

虐待した衝撃敵な事件が報道されたばかりですが、

今回は、2人の子供を置き去りにして、一ヶ月も放置し、

餓死させた母親の事件。



山葵自身、言葉も出ません。

想像出来ませんし、すると涙が止まりません。




海を超えて、こちらで、子供の虐待やネグレクトで通報された

家庭を助ける仕事をしている山葵にとって、とやかく言うことは出来ますが、

何の解決にもなりません。


少しでもこういった虐待によって、小さい命が失われないような、

しっかりとした組織や過程などを作ることが先決でしょうか。。。



果たして、山葵が日本へ帰って、組織やシステム作りの率先力に

なりうるのでしょうか??



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前回、サピーナされたことはお伝えしましたが。。


読んでおられない方はこちら


6月21日と25日が、その裁判に行く日でした。



まずは21日の話。

午前中9時30分にくるように言われていて、待ってました。

弁護士、ケースワーカー、お母さん到着。

私は、証言台に立つので、中には入れません。


どうやら、お母さん、子供を育てるコトが出来ないと判断したらしく、

PGO(Permanent Gurdianship Order)に同意する見たいです。

やっぱり、この同意は重大なことなので、その母親の弁護士は

一度中断して、午後に戻ってくるように裁判官に言ったようです。

どうやら、この母親、弁護士、裁判官の話などをすべて遮って

なんか言っていたようです(そりゃそうでしょ。精神的に10歳くらいなんですもん)



そして、午後の部再開。


何がどうなったか分かりませんが、母親が、突然裁判室から出て行ったようです。

母親の弁護士は、金曜日に再開するように裁判官に言って、のばしてもらったようです。





木曜の子供の訪問。

母親が、子供と私に暴言はき始めたので、訪問は1時間半で私が中断しました。





今日、金曜日。

両方の弁護士、ケースワーカー、揃いましたが、

肝心の母親が来ない。おまけに、裁判室もダブルブッキング!!



結局、12月1日に改めて、、、、


ははは。。


今日は証言台に立つと思うと、眠れなくてさ。。。

3、4時間しか寝てなかったのに。


睡眠時間損したわ。




かわいそうだけどさ、12月だと、子供は1歳3ヶ月になるのよね。


養子は早い方が良いんだけど。


私が家につれて帰りたいくらいだわ。



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先日、”サピーナ”されたということを書きましたが、(こちら)

どうやら、明日金曜日の裁判には出なくてもよくなったようです。



残念!


という訳ではないですが、この家族、3人の子供達が返されて、

一件落着というわけではなく、これからが、ソーシャルワーカーとしての

見せ所、本業が始まる訳で、プランや目標を立てて、毎日時間をかけて

いかなければなりません。







で、本日またまた、違う家族の裁判にて


 ”サピーナ” されました。





こちらのお母さん、20歳で4人目の子供。

本人自信も、子供のとき、Children's Servicesに関わってきました。

薬物中毒、彼女の精神面、インテレクチャル面で、問題が有り、

上の3人の子供は、既に、養子縁組となり、違う家族に育てられいるそうです。



今回の裁判は、PGO (Permanent Guardianship Order)。

その子が養子縁組にて、養子にされなければ、18歳まで、アルバータ州政府が

その子の保護者となる訳です。

養子にされなければ、Foster Care移されたり、グループホームで住むことになったり。


この女の赤ちゃんは、7ヶ月になったばっかり。


私がさらって行きたいくらいです。






いろいろ、手助けしたんですけど、二十歳とは言えど、

精神面で、12歳ぐらいでしょうか。。。

子供を育てるより、彼女自身、Life skill workerが必要だ、

子供はちょっと育てられないと、私は、レポートに書きました。



裁判は6月21日と25日。

こちらも、ハラハラドキドキです。


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2ヶ月ほど前に渡されたケースファイル。


両親の年齢を見て、ビックリ仰天


子供、1歳5ヶ月。


母親、17歳と6ヶ月、


父親、なんと、15歳

3月に、父親は16歳になりました。




えぇ〜っと、ちょっと計算してみた。。


17歳6ヶ月 ー 1年5ヶ月 = 16歳と一ヶ月。

16歳 - 1年5ヶ月 = 14歳と7ヶ月。



うっそ〜〜 子供が出来たのは、


母親、16歳と1ヶ月、

父親、14歳と7ヶ月の時。








中学生じゃない。


うちの甥っ子、今度13歳になるんだけど。。。。

最近、声変わりして、思春期に突入したと、姉からメールあったんだけど。

こんな子供が、父親だなんて。。





それも、Children's Serviceが関わった発端は、

父親が、友達と家で酒を飲んでいる時、喧嘩がおき警察が呼ばれた。

その時、子供がその場所にいたのですぐ、Children's Servicesが呼ばれた


ということです。






中学生ですよ〜〜〜!!!




母親の方は、しっかりしているが、

父親の方は、どうにもこうにも。まだ子供ですから。。



自宅訪問しても、彼はNo Show(居留守)を使います。


20代以下の、若い父親を対象にした、育児クラスもいきません。


車での送り迎えをアレンジしたのに、部屋にこもったまま、

出てきません。



どうしましょう。。。

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