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カナダ国AB州でソーシャルワーカーしてます。 生活の一こま、カナダのニュースなど、 徒然に書き綴ってます。メールはこちら wasabisyouu@gmail.com
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日本では、芸能人の家族が生活保護し給金を受け取っているという事が問題になっているのを受けて、

こちらで余り知られていない、生活保護をちょっと書こうと思う。



S.F.I (エス、エフ、アイ)

とは、アルバータ州内の社会福祉で働く人の間では、

生活保護という意味でとおっている。


ソーシャルワークの実習をしていた時、スーパヴァイザーから初めて聞いた。

今、アルバータ州では、Income Support と命名されているが、

一昔は、Support for Incomeという名だったらしい(あんまり変わってないが)。

生活保護支給金と考えれば、しっくり来るだろう。


アルバータ州の生活保護が詳しく書いてあるサイトはこちらであるが、手短に書きたいと思う。




州の財政が厳しくなっているので、2、3年ぐらいおきに条件や金額が変わっている。




結婚していない人が一ヶ月で受け取る金額は月、$583

両親と子供が居る場合月、最大$1,240 (+ 国から支給される児童手当)

とは言っても、誰でも申請出来る訳ではない。


つい最近、新しい保守党アルバータ州政府になったので、また見直され、

とても厳しくなったそうだ。


1歳以降の子供が居る家族には、よっぽどの事がないかぎり、

一切支給しないらしい。



条件の中には、

収入が無い人。

資産(車や家、貯金など)が全くない人、

退院したばかりの人、

働き口を探す上で、何らかの障害がある人。

そして、配偶者の暴力から逃れようとする子供連れ(警察からのレポートが必要)。

何らかの理由で、アパート等から追い出された場合、

一回のみで、次のアパートの敷金も頼めば出してくれる。


この生活保護支給をもらっている間、仕事を探しているという事が条件になっている。

その条件の一つに、Alberta Worksが主催する、

ワークショップやセミナーなど、必ず出席しないといけない。




支給額は、日本より少ないかもしれないが、

こちらには、Foodbank、低所得者には、いろいろなサービスが7〜9割、割引されている。

もちろん、アルバータ州の健康保険は無料なので、払わなくてもよい。

Income Supportの支給を受けている人には、政府から目や歯、

処方箋などがカバーされる健康保険も支給されるのである(返す必要なし)。



残念ながら、多くの私のクラインとが生活保護を受けている。

多くの難民のカテゴリーで移民して来た方も、良く見かける。


ちなみに、Income supportを支給している、政府のお役人さんは、

ソーシャルワーカーで無い事がほとんどである。


お金を支給するだけなら、SWでなくても出来るし、

本物のSWであるならば、Mr. Incredible のお父さんの様に、

いろいろな回り道、トリック、情報を与えて、

どうしたらクライアントの暮らしを楽に出来るかと、

試行錯誤するので、政府から見れば、損になるからだ。





上記の情報は、2012年6月、アルバータ州に限られていますので、

他の州の方、州の公式サイトをご覧下さいね。

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Facebookで、友達のポスティングをみてたら、ついつい、笑ってしまった絵。








ソーシャルワーカーって何してる?


左上から。

What my friends think I do. 周りの友達が思っている事。

恵まれない人に、食料、物資、など糧を与えている。

(それだけじゃ無いんですよ。。それだけなら、誰でも出来る。。。大学と大学院6年もかけて学校行きませんよ)



What my parents think I do. 親が思っていること

年中無一文。

(これは言えてるかもしれない。Human Serviceの中で、一番お給料が少ないですから)




What society think I do. 社会が思っている事。

ソーシャルワーカーは、人々を、社会から救っている!!

(残念ながら、救えない人々も居ます)。




What my supervisor thinks I do. ボスが思っている事。

さぼってばっかり、何にもしてない様に見える。

(何にもしてない様に見えても、どうやって手助けするか、頭で考えてます。こんな時間に、ブログをアップしている山葵からでは説得力に掛けますが。。)

Home office、家から働く時も有りますんで、こんな事もしてます。




What I think I do. 私が思っている事。


ボノが、途方に暮れてます。


(はいはい、有ります、どうしていいか、途方に暮れてます。。ケースの量が多すぎたり、どうやってアシストすればよいか、分からなくなったり、、、精神的に疲れたり。。)





What I really do. 実際にやっていること。

ペーパーワークに追われている。


(はい、ご名答!!!  レポート、レポート、レポート、書類、書類、サイン、サイン。。。疲れます)。




いかがでしたでしょうか。

少しはお分かりになりましたでしょうか。

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寝る前に、Iphoneのappsで産經新聞を読むのが一日の締めくくりとなっている。

私から見ると、とっても保守的であるが、今の所、こちらから日本の新聞が読めるのは、これだけなので、ちょっと我慢して読んでいる。

あ、「ひなちゃん」6〜8コマ漫画を毎日、楽しみにして読んでいる。

幼稚園児の視点などからみた四季や生活など、とてもかわいらしく、旦那にも英語に訳しながら読んであげている。



だいぶ前に、そのビジネス欄に乗っていた、働く人のための

ポジィテヴサイコロジー。

心得


其の一 不快な感情への耐性

☆不快な事を(多角的、ユーモアを含む)に見る事ができる。

☆不快な気分をコントロール出来る。

☆自分なりの気分転換法を持っている。



其の二 変化への適応力

☆行き詰まっても、見失いはせず、しっかりと考える。

☆挑戦する事、新しい事が好きである。




其の参 社会的援助

☆親しく安心出来る人がいる。

☆自分がどの段階で、助けが必要なのか分かっている。




其の四 自己効力感

☆自分をそれなりに強い人間だと考える。

☆自分の感性で動く事が必要だと思う。

☆物事は何らかの縁や示が有って怒ると思う。




イライラコントロール法。

下記の事が出来たら、メモっておく。。

☆嫌な出来事が有っても、出来事のプラス面や、面白さを発見出来たとき。

☆怒りや、悲しみの衝動に駆られても、負担無く、事故コントロールが出来たとき。

☆シンプルに気分転換がうまくいった時。

☆コントロール出来た時のシーンを書く。

☆少し困難な時の事態に遭遇した時、逆にチャンスと捉え、どのように自分が対応するかを観察する。


上記の其の1〜3は、何となく自分で気づかないうちにやっているような気がする。

後半のヒントは、ちょっと難しいかなー。

でも、日記とか書いていれば、なんとなく客観視できそう。

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まだまだ新米ソーシャルワーカーですが、わからんこともたくさん有ります。

ソーシャルワーカーという事で、良い事悪い事、両方有ります。


まずは良い面

1)一応、プロフェッショナルなので、食いぶちはいくらでもある。
2)お金もらって人助けをさせてもらっている。
3)国内、州内、市内の社会構成、社会福祉、医療、保険、団体やベネフィットについての知識について詳しくなる。




悪い面。

1)お金もらって人助けをしている。

お金をもらって、好きな事である、人助けをしているが、じつは諸刃の剣。

幾人かのクライアントから言われた。

"That's your job, right?

仕事だから、やりたくない事でもお金をもらうために人助けをしている。

本当は、私のことなんか、気にもしていなんでしょう?”

と。そういう時なんて答えて良いか分からず、いつも口ごもってしまう。

"How does that make you feel?"が、良い答えかもしれない。

あなたの心境は?という感じか。


2)ソーシャルワーカーというのは、働いている時のIdentityであって、オフの時はソーシャルワーカーでは無い。

オフの時に時々相談されるが、オフの時には私と家族の時間を、大切にしたいし

ほとんどのSWは、職業は仕事で手一杯なので、余力は無く、心理的に結構辛い。



3)過去のクライントが、今どういう風に暮らしているか、知りたい衝動に駆られる。

と言っても、調べようが無いし、倫理的に良くない事だが。。。




それでも、Helping Professional と言う、ソーシャルワーカーになりたいですか?

そんな感じだろうか。

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だいぶ前にネットサーフィンをしていたら、下記のプログを見つけ

それ以来、この方のコラムのファンになってしまった。

勝手ながら、私のプログのリンクに(許可も無く)貼らせて頂いた。


サンダース宮松敬子女史の、カナダ社会考

ジャーナリストでいらっしゃるという事で、コラムの構成も文の構成も立派でいらっしゃる。

実は、ワタクシ、若い時にはジャーナリストになりたかったのです。


先日のコラム(いつも同感するのだが)は本当にその通りだと思った。

このワタクシ、今でこそツラの皮の厚い、自信に満ちた性格に変わっていったけれど、

それは、カナダに来てから。親元を離れてから、と言っても過言ではない。

なんだかんだ言って、親に言われた一言、例えば、

『カナダへ行ったって、あんたなんかに何も出来るはずが無い』

大学へ行けるはずも無い、とか言われた事が有る。

なにくそ、と思って、今や二つの学士と、一つの修士をとっている、

仕事もしている。誰にも負けない自信がある。

要は、自尊心

というものは、人を形成し、育てるのである。


自己評価、高いですか? 

自尊心、有りますか? 

子供には、育てるような環境を作っていますか?


多少過剰で無いと、カナダでは生きて行けないかもしれない。

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